短編小説

give.me.a…?

 ←特に申し上げる事はございません。でも強いて言うなら今日の雑記は食べ物の話です。 →お宝を整理する。
give.me.a…?


「ぎゃ!何ですか、この苦いお茶。良い香りはするのに煮出した緑茶よりも苦いですよぉ。
神谷さん、煎れ方を間違えたんじゃありませんか?」
「そんな事はありません!教わった通りに匙で一杯、二杯掬った粉を器に入れ適量の湯で溶いて…直ぐ飲める様にと少し冷ましてはいますが、作り方は間違っていませんし…。」
ねぇ、局長?と問う様に不安げに近藤をチラリと見るセイに大きく頷いた近藤は湯飲みに口を
付けた。
「はは、餓鬼には飲めねぇ代物なんだよ。なぁ、近藤さん。」
そんなセイと近藤。
二人の目配せの間を割る様に、ゴクリと湯飲みの液体を一口。
喉を鳴らして飲み込んだ土方の眉間には、不快な縦皺が刻まれている。
「土方さん、眉間に皺が寄っていますよ。不味いんでしょ?我慢(むり)して上手いなんて言わなくてもいいのに…。」
はぁ…と一息。大人ぶる土方の素直ではない意見に、総司は呆れの溜め息を吐いた。
「確かに苦いな。だが、不味いなんて滅多な事を言うものじゃないぞ、総司。良薬口に苦しと
言うだろう。これは薬茶と言われてるんだ。苦くて当然なのかも知れん。
なんせ異国では誰もが手軽に手に入る茶なのだそうだ。だが、何、この苦さも慣れると旨いものだよ。」
そう言って、もう一口と口にした近藤の男らしさに総司は尊敬の眼差しを向けながらも
少々不満げに言葉を返した。
「近藤先生はお酒を召し上がりますもの。辛い焼酎(さけ)も好んで飲まれるのだから旨いと
言えるのです。私は甘党ですからね、この珈琲(こおひい)と言う薬茶は口に合いません。」
「そうか?折角、容保様から頂いた希少な茶だったのに…。」
残念そうに肩を落とす近藤の姿に、近藤勇信者第一号と言われても可笑しくない、
総司に負けず劣らずの近藤大好きっ子、土方は手にした湯飲みの珈琲をグビと一息に飲み干してダンと畳の上へと茶器を置くや
「折角、会津公が近藤さんにとくれた大事な茶を分けてくれたんだ!四の五の言わずお前も飲み干せ!」
口内広がる苦味と総司の不満に不快感を全快に言い放つ土方に。
「えぇ~。ちょっと嫌かもです…。」
手にした湯呑みを見詰め不服そうな声を上げる総司に、茶を煎れて来た張本人。
セイは三人の会話を傍ら、オロオロと見守ながらも興味は珈琲にあるのだろう。
好奇心旺盛に
「沖田先生。そのお茶、そんなに苦いのですか?」
おずおずと問うた。
「神谷くんの分も煎れて来れば良かったのに。私のものを飲んで見るかい?」
にっこりと微笑み自身の湯呑みを差し出した近藤に、セイは大きく手振りを交え畏れ多いと断りを入れた。
「いえ、こんな希少なお茶を…平隊士の私が頂く訳には参りません。元より近藤局長が公より直々に頂いた大切なものです。私には贅沢過ぎる品。沢山あるものではありませんし、どうぞ局長がお召し上がり下さい。」
「そうですよ、お薬と言うのなら近藤先生のお身体の為にも近藤先生が飲んで下さい。
神谷さんには私のものを上げますから。ね?それで良いでしょう、神谷さん♪はい、とうぞ♪」
近藤の返答を前に、すかさず自身の手にした湯呑みを。
珈琲をセイの目の前差し出し手に握らせた総司は、ニッコリと微笑む。
深い意味はないのだ、嫌、意味はある。
総司に取ってこれで苦い珈琲を飲まずに済み、土方に小言を言われぬ利点と安心感に。
総司は珈琲の茶請けにと出された干菓子をポイと口に放り込み、口内の苦味を緩和しており
再び飲(くち)を付ける気はないのだから。
そんな総司を尻目に、セイは手にした茶器を握り締め、俄かに頬を染めていた。
器越しとは言え、総司と間接的に口付けを交わすのだ。
総司の為に煎れて来た高級品であるのだろう茶を、横取りしてしまう形になってしまい
申し訳ないと言う気持ちもあったが、乙女心としては大好きな男と口付けを…器越しにだが
交わせるのだ。嬉し恥ずかしと言う心情がセイを戸惑わせる。
だが、そんなセイの乙女心を解せぬ者は此処には誰もいない。
「土方さん。その干菓子、食べないのなら私に下さいよ。」
「駄目だ。これは勝ちゃんからの土産だ。俺が食べる…!」
と、慣れ親しんだ近藤の名を呼んでいる事も気に止めず、菓子を死守する土方にしつこく食らい付く総司。じゃれあう二人はセイの事など眼中にないらしい。
そんな二人を見ていれば、頬を染め戸惑っているのも馬鹿らしくなって来たセイは、
茶器に口付け一口。グイと珈琲を啜(の)んだ。
「ん…っ!苦っ…。」
「でしょう?まさに湯色のままの味って感じで…。香りは良いのにガッカリですよね。」
セイの声に、同意を求める様。
土方とのじゃれあいを止め振り返った総司が、セイに意見を求めた。
「確かに…。でも、まぁ局長が言われる様に、これは薬なのですからもともと苦いものなのかも
知れませんよ。ですが、沖田先生。異国ではこの湯水に似たものに砂糖を入れ煮固めた
甘苦い菓子もあるのだとか。小さな子供はそれが大好きで…、何て言ったかな?
ぎみ…じゃない、ぎぶみあ、ちよこれいとと言ってその菓子をくれと大人にねだるのだとか。
そうでしたよね?局長?」
「ああ、そうおっしゃっていたな。そんな不思議な菓子があるのなら甘味好きの上様に献上して、喜んで頂きたいと。」
微笑み頷く近藤に、自分の記憶は間違いではなかったと安心に笑みを浮かべるセイ。
そんな二人は、本日、会津容保公の呼び出しに黒谷へと出向いていたのだ。
久し振りの会津公…松平容保の呼び出しに、急ぎ準備を整え出掛ける間際の近藤は、
何時もの様に用意された馬に跨がるが、近藤の馬引き番と言う小者が顔色を悪くしていた姿
を目撃していたセイが、その者は体調不良である。休ませてやっては駄目だろうか?と
近藤に進言するや、その者の代わりに馬引き番は自身が行いますからと申し出…。
一も二もなく快諾した近藤が、セイに馬引き番を命じた為、急遽引き手とし同行する事になったセイが黒谷へと出向く折り、容保の…会津公の住まう御前に行くのだから何かあっては失礼だと、黒羽織の正装を…隊服を纏って行った事に馬引き番とは思われなかったらしい。
近藤の共の従者隊士の一人と間違われたセイは、馬小屋で待機していた所をこちらだと案内され、どうぞと招かれた場内。
近藤と容保とが語り合う室内の、隣室の待機部屋へと通されたセイに二人の会話は聞こえていたらしい。
用事を終え帰隊しようとした近藤に、土産だと渡され持たされた品がある事を言わずとも把握していたセイが話を振られ、「神谷君が聞いてくれていたのならば好都合だ」と近藤もまた、帰営後、セイにこの珈琲(こな)を使用して茶を煎れてくれないかとセイに頼んでいたのだ。

そんな訳で、ここ近藤の自室にて奇妙な茶会が行われていたと言う経緯なのだが、茶を飲み終えれば後は大人の大事な会議(はなし)だと、茶を運んで来たセイと近藤の帰営にたまたま出くわし、茶に誘われただけの総司は、土方より退出を命じられ局長室を後にする事になったのだったが、不満を溢すでもなく、総司は傍らのセイに顔を傾け
「神谷さん、その湯呑み。私が賄いに持って行き片して置いて上げますから、貴方は湯編みをする準備をして来なさいよ。今日は黒谷にも行って疲れたでしょう?今なら誰も風呂を使っていないでしょうし、私が見張りに立っていて上げますからゆっくり湯に浸かって来なさい。疲れが取れますよ。」
ニッコリと微笑み提案した…そんな総司の申し出に、パァと瞳を輝かせたセイが満面の笑顔で礼を述べた。
「本当ですか!有難うございます。実は今日、風呂に入れる物ならばゆっくりと汗を流したいなと思っていたので助かります。じゃぁ、お言葉に甘えて…。」
湯呑みを乗せた盆ごと総司に手渡したセイは、嬉しそうに自室に着替えを取りに戻って行ったのだった。

■■■

水を受けた竹筒が重みに傾き石を打ち鳴らす鹿威(ししおど)しの風流な、カコーンと言う効果音が似合いそうな程に暖かな湯気の登る広い浴室には、人っ子一人誰も居らず、まるで大浴場を一人借りきった様な贅沢をしているようだと喜ぶセイは、何時もは皆が寝静まった頃合いにこっそりと。
小さな手持ちの明かりを持ち、ぬるい湯に浸かるか、暖かい湯を望むのならば、夕餉の刻限を見計らい皆が食室へと移動した頃。誰も風呂に来ない瞬間を狙いサッと烏の行水よりも早い入浴を済ませるかで、屯所ではゆっくりと風呂に入る事は許されないと思っていた。
セイが知らぬだけで真実は違い、セイが女身遷と言う奇病を患って以降。
不便を強いられているだろう事を理解していた隊士達の間では、セイを思い暗黙の了解としてセイの為の入浴時間と言う刻限が一日の中で幾つか設けられていた。
その刻限には何人足りとも風呂場に近付いてはいけないと言う決まりがあり、その最たる時刻が夕餉の時刻であったのだが、それらを知らぬセイは、あっと言う間に入浴を終えて食室へ何食わぬ顔でやって来るのだ。
もっとゆっくりして来れば良いのに…と思う者も少なくはなかっただろうが、長風呂して来いなどとうっかり口を滑らせ様ものならば、セイが特別扱いれていただろう事を感づかれるのは必死。そうなれば、セイの事だ。憤慨し、
「私は男です!特別扱いなど無用です!」と一人突っぱね片意地を張って素直に風呂を利用する事はないだろうと言う考えに誰もが至ったのだろう。
あえてセイの為にと準備(かくほ)した刻限を知らせる事もなく、セイが屯所にいれば自然、総司が入浴を促すと言う役を買い声を掛けていたのだが、セイもまた、そんな総司の気遣いに…優しさに有難いと感謝しながらも毎回は申し訳ないと謙虚に断ってしまうが為に、セイが長々悠々と風呂を使用するのは月に幾度か。
中々機会良く使う事が出来ずにいたのだが、用意された刻限の一つに上手く誘導してやる事が出来たと内心微笑みながら、本当は見張り番など必要ない風呂に総司も同行する。
セイを安心させる為にもと途中、分かれた総司は何時もの様に外へ。
庭先に面した風呂の外壁。木板の壁に背を預け、換気の為に開けられた木格子の小窓の下。
入浴中のセイに声を掛けた。
「湯加減はどうですか?神谷さん?」
「丁度良いです。暖かくて気持ちが良い。有難うございます、沖田先生。」
弾むセイの声音に、「ゆっくり浸かって来て良いですからね」と返しながらも、裏庭でポツンと
一人待ち惚けなのも寂しいらしい総司は、セイに語り掛け続けた。
「そう言えば神谷さん、先程言っていたあの苦い粉…薬茶で甘いお菓子が出来るのならば、作って下さいよ。私、食べて見たいです。」
問い掛ける総司の声に、身体を洗い終え、風呂桶に浸かったのだろう。
殊更近くなったセイの声が返事を返した。
「無理ですよぉ。確かに粉で菓子が出来るらしいですが、あの粉とは違う粉で作るらしいと言う話でしたから…。何もあのお茶から出来る訳ではありません。容保様の口調では、その菓子があの薬茶の色に似ていると言うだけの事で…。多分、あの薬茶に砂糖を入れても甘くなる所か煮固まる前に蒸発してなくなってしまいますよ。」
「えぇ~!違うのですかぁ?残念。でもまぁ、良いです。私はその甘い菓子よりもずっと甘くて美味しいお菓子を知っていますしすね…。」
ふふ、と嬉しそうに声を漏らし笑った総司に、セイも微笑む。
「それって、餡饅頭?黒蜜のたっぷり掛かった葛切りですか?あ、それともお汁粉とか…?」
「まぁ、それも美味しいですが、もっと甘くて美味しい物です。
ねぇ、神谷さん。異国の童子(こども)がその甘い菓子をねだる時、あの言葉…。
ぎぶみ何とかって言うと必ず貰えるのですか?」
総司の問いに、局長室での会話を思い出したのだろう。
「ああ、ぎぶみあ、ちよこれいとですか?はい、頂けるそうですよ。」
すぐさま返って来たセイの返答に、「そうですか…」と呟いた総司。
一時無言になりながらも暫く間を置くと、トントンと壁面を叩いて来た総司に。
「どうしたのですか?沖田先生?」
不思議に問うセイに向け、総司は小さな声で…。
だが、セイに聞こえる声ではっきりと呟いた。
「ぎぶみあ、神谷さん…。」
「え?」
「ぎぶみあ、神谷さんです。ねだったからくれますよね?お菓子の話をしていたら
何だか甘い物が食べたくなっちゃいました。私の一番大好きな甘いもの。今からそちらに食べに行きますね。」
「え?はっ、はぁ…?そんなの無理に決まってます!私は食物(おかし)何て持っていませんし、それに今は入浴中で上げる事は…。もう少し待って、部屋になら手持ちの菓子が…」
「行きますから。」
セイの上げられた声音も断ち切る様。
聞く耳持たぬとセイの言葉を制し宣言した総司が、裏庭を離れた気配と音に、セイは慌てた。
西本願寺の新設された風呂は広い分、裏庭から直接風呂へと回り込み入れる様に小さな入り口の木戸が設けられ脱衣場へと繋がっていた。
壬生村の屯所の様に、家屋を一回り。一周して母屋に入り草履を脱いで…等、まどろっこしさがない分、セイも夜半にこっそり風呂を使う際には人目を避ける意味も込め縁側から外へ出ると裏庭から木戸を通り風呂を利用する事もあった為、総司の到着などあっと言う間である事は分かっていた。
風呂から出て、身体を拭い着物を纏う猶予(とき)など無いと知っていたセイは、慌てて上がった浴槽。
入り口から伸ばした手で何とか肌襦袢だけを手繰り寄せ手に取ったセイは、濡れた肌のそのままにその襦袢を纏った。
「神谷さん…?」
聞こえて来た総司の声に、ドキリと心音を鳴らすセイ。
「神谷さん、そこでそのまま聞いて下さい。良い機会だし伝えて置きますね。この刻限、毎日入浴しても誰も入って来ませんから、貴女も遠慮なく風呂をお使いなさい。もう直ぐ暖かくなるとは言え、未だ未だ夜も肌寒い。毎日入浴出来ずでは身体も疲労が抜けずこたえるでしょう?貴女の為に隊の皆がね、この刻限は貴女に気兼ねなくゆっくりと入浴して貰える様にと設けた刻限だったのです。この時ならば誰も風呂には近付いて来ないので、これからも安心して入浴を…」
「本当ですかっ!?沖田先生!!皆、私の為に…。」
総司の言葉が紡ぎ終わるよりも早く、バン!と大きく開かれた扉と共に涙目のセイが浴室から飛び出して来た。
嬉しさの余り総司に抱き着いて来たセイに、憤慨する所か皆の気遣いを喜ぶセイの姿に安堵したのも束の間。
自身の身体に直に伝わるセイの熱に。
身体の柔らかさに総司は羞恥に赤く染めた頬。
あたふたしながらセイの肩を押し放し距離を取ったのだが、それが仇になったのだ。
自身の目の前。
セイの纏った白い肌襦袢は、セイの身体の湯水と浴室の湿気を吸い、セイの肌にまとわり付く様にピッタリと張り付き、セイの身体の輪郭をその布地にくっきりと写すとセイの肌の色までも鮮明に。セイの薄桃色に染まった胸先までもはっきりと写し出してしまっていたのだ。
「あ、やっ…あの…」
戸惑いの一声を発し、視線を泳がせた総司だったが、再びセイの身をその胸に抱くと、
ドクドクと流れる血の早さに。
ドキドキと高鳴る心の臓の音に参ったとセイの肩先。
自身の顔を埋め情けない声を上げた。
「もう、何なのですか…貴女。浴室内(そこ)で聞いていて下さいって言ったでしょ?
出て来ては駄目だと言ったではないですか…。その格好、刺激的過ぎますよ。」
総司の指摘に
「え?きゃっ!やっ…!」
我に返ったセイが、自身のあられもない姿を思い出し、羞恥に顔を…身体中を真っ赤に染め上げ、総司の身から離れ様ともがくが、セイの身体。
背に手を回した総司は、一行に離れる気配はなく、離れない処か、更に強くセイの身を抱き締めたまま
「貴女を驚かせるだけのつもりだったのに…。本当に食べに来る事になっちゃったじゃないですか…。もうっ!神谷さんのせいですからね?貴女がそんな厭らしい格好をして私を誘うから…。」
「やっ!私は誘って等…。只、皆の気遣いが嬉しくて…。先生が突然、浴場(ここ)に来るなんておっしゃるから慌てて…」
言い訳を紡ぐセイの言葉を遮る様
「はい、だから責任を持って頂きますね。」
宣言する総司に
「だから、此処に菓子は…。」
総司の言葉を解せぬセイに俄に拗ねた様。
頬を軽く膨らませた総司はチュと軽く触れ合うだけの口付けをセイの唇に施し、セイの純然振りを指摘した。
「もう、貴女は野暮なんですから…。私は貴女が食べたいのですよ。私の一番好きな菓子。
菓子(なに)よりも甘い私の好物です。」
セイの耳元、囁いたかと思いきや、そのままセイの眼前見上げたセイの顔。
顔を近付け、再びソッとセイの唇に重ねた自身の唇。
「ああ。やっぱり甘いですね、神谷さんは。」
ニッコリと笑んだ総司は三度(みたび)口付けたセイの唇。
今度は唇を吸う様にしながら、舌先をセイの唇の間、滑り込ませ深く、深く口付け広げたセイの口内。
セイの舌を絡め取りクチュ、クチュと水音を立てセイの口腔内を味わいつつ、抱き締めたていた背の手をセイの半身に。
臀部にすげ替え、柔らかな尻たぶを揉み上げる様に、襦袢越し、セイの尻を愛撫し始めた。
時折、悪戯を加える様に尻筋をなぞる総司の愛撫にビクと身体を震わせたセイが塞いだ口の間。
「ふっ…んん❤」
鼻に抜ける甘い艶声を漏らす姿に煽られ反応する総司の身体も熱を持ち、
下半身が熱くなると下帯越し、大きく固くなって行く一物が袴の上からでも分かる程。
その怒張振りを示し総司自身も興奮している事をセイにも知らしめていた。
チュと離した唇。
セイの唇に名残を惜しむ様に口端流れた雫を舐め取った舌をツッ…と首筋滑らせ、動脈をなぞる様にしながら降りて来た総司の舌が、セイの胸に出来た火傷(ひきず)の花を舐めた。
興奮に熱を持ち、俄に赤く色付き浮き出た痣は、総司に更なる興奮を与える様。
ピチャ、ピチャと舐め上げ唾液で濡らしたそこに強く吸い付き、痣よりも濃い朱の花を咲かせた総司は満足気に微笑んだ。
「好きな女(ひと)の身体は甘く感じるって本当ですよね…。
神谷さんの身体は何処もかしこも柔らかくて甘い。」
囁いた総司は、セイの手で掻き合わされた襦袢の前を解く様にセイの腕を取り外すと
目の前現れた白く豊かな乳房に口付けた。
掠めるだけ、軽く触れるだけの口付けを乳房に与えるもののセイが最も感じる先端には触れてはくれぬ総司の愛撫はセイを焦らし苛めているのか?
じんわりと浮かぶ涙がセイの瞳を潤ませた。
触れて欲しいなどとは女(じぶん)の口からは言えず、吐息を殺し溢れ出そうになる艶声(こえ)を殺すセイのさまに…固く目を瞑ったセイのその姿に、微笑(え)んだ総司はセイの胸先に息を吹き掛ける様、囁いた。
「神谷さん…。」
総司の声掛にソッとその瞳を開けたセイの目に、自身の胸元、大きく口を開けた総司が胸先を口に含み込みジュと音を立て吸い付いた。
「あっ!やっ、待っ…て❤先生…!やん、あっ❤はっ、んん…❤」
待ち望んだ愛撫にセイの高い艶声が上がった。
セイの予想に反し強く荒々しく早急に。
口腔内、セイの胸先を吸いたてる総司の愛撫にセイが声を噛み殺したと同時。
吸引を止めた総司が、唾液の絡んだ舌の腹で固く尖ったセイの胸先を押し潰す様にしながら舐め始めた。
舌の腹を使い存分にセイの胸を弄ぶと、再びチュパ、チュパと吸う愛撫に切り替えた総司は、セイの性感を理解しているかの様。
愛撫を加えていなかった左胸もその大きな右手で揉みしだき、セイの柔らかな肌の弾力を楽しみながら、キュッと固く実を結んだセイの胸先。
セイの乳首を指先押し潰しクリクリと指の腹で撫で上げ、二つの指の腹。
優しく摘まみ上げるとキュッと力を加え、押し潰しては軽く捻り上げ…。
「はうっ!あっ❤んんっ❤」
眉間に皺を寄せ溢れ出そうになる艶声を必死に殺すセイに、チュプリと離した唇。
そのまま左の胸へと唇を寄せた総司は、伸ばした舌先。
粒を優しく厭らしく態とセイにも見える様に。
セイの興奮を煽る様に舐め上げて行った。
総司の唾液に濡れ行く胸先に。
休まる事なく加えられる指先の…掌の愛撫にセイの半身は疼き、知らず知らずの内に潤った女陰の花口。ツッ…と蜜が溢れ零れ落ちセイの内腿を濡らしていた。
もじもじと身動ぎし、膝を擦り合わせるセイの所作にクスリと笑んだ総司は、セイを更に翻弄すべく胸への愛撫を執拗にして行く。
両の胸がすっかりと総司の唾液で濡れ光る頃、スス…と下ろした手をセイの半身へ。
隠し立てする物もないセイの女陰に這わせると、総司は熱い溜め息を吐く様にセイの花筋を指でなぞった。
「神谷さん…熱い、濡れてますね。神谷さんの胸は蒸し饅頭より暖かくて柔らかくて美味しかったですが、此方はどんな味がするんでしょうね?」
疾うにセイの蜜の味など知っているだろう総司が、意地悪にセイの羞恥を煽りながら微笑(わら)う。
撫で上げていた花筋から溢れる蜜を指先掬い取り、セイの花の浅瀬でクチクチと音を鳴らし弄びながら問う総司に。
「いやぁぁ…❤」
目の前、目を瞑って反らしてしまいたい現実に…羞恥に、セイはその頬を赤く染め上げ頭を払った。
「神谷さん、それじゃぁ答えになっていませんよ。
貴女の蜜は甘いのですか?苦いのですか?それとも…?貴女が分からないのなら確かめて見なくちゃですね。でも、此処では貴女の可愛らしい声が存分に聞けませんから先に風呂へ入っていて下さい。」
総司の言葉に自身の置かれた場所(げんじょう)を思い出す。
此処は屯所内。皆が共同で使う浴室の脱衣場である。
総司が言うにこの刻限はセイの貸し切りだと言うが、必ずしも人が入って来ないと言う保証はない。
屯所には似つかわしくない艶声が脱衣場(ふろ)から漏れる様な事があれば尚、
不信に思った隊士(ひと)を呼び寄せてしまうだろう。
カァァ…と身体を。全身を真っ赤に染め上げ羞恥に涙目になるセイに、セイの目尻の涙を唇で拭う様。
そっと口付けセイの頭を優しく撫でた総司は、何時もの少年の様なくったくのない笑顔をセイに向け
「待っていて下さいね。」
セイを浴室(ふろ)へと促したのだった。

■■■

ヌプリと差し抜かれた総司の舌には、セイの透明な蜜が絡まり糸を引く。
三度(みたび)その蜜を味わおうと進入して来た総司の舌に、セイはその身を強張らせた。
総司の愛撫にしとどに濡れたセイの花はヒクヒクとひくつき、差し込まれた総司の舌を強く柔らかく締め付けた。
はっ、はっ、と息を乱し総司の愛撫に酔いしれるセイをもっと淫らに。
もっと快楽の虜にする様に、臀部に向かい流れる蜜を指先掬った総司はセイの花芽に塗り付けながら、膣内納めた舌で内を掻き回す。
花芽に添えた指先を震わせ、時に軽く押す様にし弄べば
「あ…❤」
セイの切ない声が漏れ、膣内差し入れられた総司の舌を更に締め付けた。
クプ、クプと抜き差しに替えた総司の舌技に
「あっ❤あっ❤はっ、あ❤いっ、あぁ…❤」
セイの切ない声が漏れ、堪らなくなった総司はセイの陰唇を唇で塞ぎ溢れ出る蜜を啜り上げた。
「…神谷さんの蜜は甘いですね。黒蜜なんか目じゃない程甘くて美味しい…❤美味しい上に、こんなにも綺麗で可愛いんですもの。何度も食べたくなっちゃうのは道理ですよね♪」
口元、滴るセイの蜜を手の甲拭い、極上の笑みを浮かべ微笑んだ総司は、
グイと自身の腹(み)に寄せる様抱え上げたセイの身体。
自身の眼前、大きく開かせたセイの半身に再び顔を埋め大きく差し伸ばした舌でセイの花芽を舐め上げた。
何時ものセイならば、この様な格好(すがた)を取らされれば羞恥に暴れ抵抗しそうなものだが、既に四半時もの間、総司の執拗な愛撫を受け、身も心も骨抜きに。
抵抗する力さえなくなったセイは総司の望むままに。
されるがままにその身を預ける事しか出来なかったのだろう。
総司の口腔内、含み込まれた花芽を吸われ舐められ、甘噛みされても何の抵抗も見せず、捩らせた身体。
花口からは新たな蜜を生み出し溢れさせていた。
「神谷さん、私もそろそろ貴女を食べたくなっちゃいました。
食べても良いですか…?」
チュプリと花芽から唇を離した総司が、うっとりとセイの女陰を見詰め伺いを立てるさまに、
意識を朦朧とさせたセイが問い返した。
「食、べる…?」
「そうですよ、今度は貴女の中を頂きたいのです。 柔らかくて温かくて、私が一番好きな美味しい所。この細い道を私の固く大きくなった物で分け入って、貴女の奥を食べるのです。」
総司の言わんとする事を理解しているのか、いないのか?
夢虚ろなセイは、目を細め微笑むと
「食べて…いいですよ。」
承諾の返事を返した。
セイの返答に、抱え上げていたセイの身を床板へと下ろした総司は、自身、腰に巻いた腰布を取ると其処には自身の腹に着かんばりに膨張した総司の半身が首を擡げる様にそそり立ち竿先からは透明な蜜液を溢れさせていた。
「有難う、頂きますね。神谷さん。」
ヌルヌルと自身の茎にセイの蜜を絡める様。
セイの女陰に擦り付けた濡らした総司は、セイの花口を両の指先広げ、
自身の鬼頭(さき)を押し当てるやセイの膣内、ゆっくりと自身を納めて行く。
内を割るように一気に納めても良かったのだが、それでは直ぐにセイが達してしまう。
長くじっくりセイの内を。セイの艶やかな顔を、可愛らしい嬌声を楽しみながら存分にセイを味わいたいと総司は早急な刺激をセイに与えぬずゆっくりとゆっくりと腰を進め…。
指で押し広げた膣は、何に隠し立てされる事もなく、総司の欲望を飲み込むさまを総司の目に見せ付けた。
男根よりも細い指を受け入れるのに一杯だった筈のセイの花が大きく息吐き、総司の形に広がって、ズッ、と熱を奥へと押し込む度に柔らかく広がり総司の熱塊を受け収縮を繰り返す。
総司の根を奥へ奥へと引き摺り込む様に飲み下して行く内肉のさまは卑猥で…。
総司は思わず舌舐め摺りをしてしまう。
蠢くセイの内がキュッ、キュウと総司を締め付けて来る心地良さに
「…っ!あ❤気持ち、良い…。」
思わず吐息を漏らす様、呟いた総司。
セイの内の良さに身震いする総司に対し、身体中にゾワゾワとした悦感が…快楽の波が流れているのだろう。
「あっ❤ひっ❤…っ❤❤んっ!んんん~~❤❤」
セイは声にならぬ声を上げ身を震わせていた。
唇を引き結び、過ぎる快楽に頭を払うセイに
「神谷さん…❤声、出ていませんよ?ほら、声を出して。聞かせて下さいよ。」
コツン、とセイの最奥へと到達した総司の先がセイの子宮口を押すと同時。
総司はセイの膣を広げていた片手を花芽にすげ替え、親指の腹。
セイの花芽に宛てコリコリとセイの花芽を弄び始めた。
総司の手技(しゅぎ)にギュッと収縮したセイの花は、ジュンと濡れコポリと溢れ出した蜜が一層内を潤わせ、セイが軽く気を遣ってしまったのだろう事に。
総司は嬉しそうに破顔させた顔。
セイの内奥を突き上げ始めた。
パチュ、パチュと水が籠り小さく弾け合う卑猥な濡音が…。
はっ、は、と荒い総司の息遣いの音が浴室内に響き、時折セイの喘ぎが混じり反響する室内はまるでこの空間に二人だけ。
此処が屯所の一室である事さえも忘れてしまいそうな程だ。
何時までもセイを鳴かせ続けたいと思う反面、こんなに長湯をしていては、幾らこの刻限がセイの為に設けられた時間とて、心配した隊士(だれか)が顔を覗かせるかも知れない。
早くこの行為を終えねばと思うのだが、何時も以上に蒸気した頬に湿気の籠った湯気を浴びたセイの身体は尋常でない程の汗を生み、合わせた肌の間を滑る汗(みず)は温かに。
自身の流す汗とセイの流す汗を交わり合うせ溶けて行く体感は心地好く、まさに体内(うち)と体外(そと)とで。
全身でセイを感じられるこの行為は至福そのもの。
一時でも長くセイをこの腕から手放したくなかったのだろう総司は、
意識して己の身体を堪(おさ)えながら、気を遣ってしまわぬ様に最新の注意を払い、抱え持ったセイの足の間。
身を割り込ませ、セイの半身と密着させグリと腰を…セイの体内。
納めていた男根の竿先をセイの子宮口へと押し付けた瞬間
「ふぁ!あ❤ひっ!あ❤やっ!あああぁぁーー❤❤❤」
大きく頭を払ったセイがビクビクと震わせた身体。
ギュッと膣内(うち)を収縮させると果てを迎えたと同時、総司もまたそ締め付けに耐えられず、引き摺られる様にドクドクとセイの中へと自身の精を解き放ってしまった。
「…っ!ふっ、神谷さ…、駄目…ですよぉ…。これからが良い所だったと言うのに…。」
はぁ、はぁと荒く肩で息を尽き不満を溢す総司を他所に、激しい総司の攻めを受けその意識を朦朧とさせたままのセイは、総司の声など届いていない様。
だらしなく緩んだ口端からは雫が垂れ、紅潮した頬はこれ以上ない程に赤く染まり荒い息が世話しなく胸を上下させ必死に呼吸を整えていた。
「ああ、少し攻め過ぎちゃいましたかね…?神谷さん、神谷さん。大丈夫ですか?」
ヒタヒタとセイの頬を撫でる様に軽く叩いた総司。
だが、総司の呼び掛けにもまったく答えず何時までも意識を戻さぬセイに、心中、悪心が騒いだ総司は自身の唇を舌で一舐め。
木板の床に身を預けたままのセイを自身の胸に抱き起こし、古座を掻いた自身の上。
まるで父親が自身の娘を膝に乗せ可愛がるかの様に座らせると大きく外へと開かせた両足。
セイの内腿を厭らしい手付きで撫でながらセイの耳元、囁いた。
「神谷さん、疲れちゃったでしょう?後は私に任せて。神谷さんはそのまま…、ジッとしていて下さいね。吐液は私が処理して差し上げますから。」
宣言するや内腿を撫でていた手を…指先をツッとセイの女陰。花口に宛てソッと押し開いたセイの花。
開かれた花弁の奥。花口からコポリと白い白濁した自身の精が溢れ落ちて行く。
事後の処理は当然、何時もならセイ自身が行為後、立った席の厠や部屋の隅。
総司に背を向けサッと済ませてしまう為に直接拝む事はないがのだが、
密かに思っていたのだ。
セイを抱いた名残(あかし)をこの目に見てみたいと。
セイの膣(なか)一杯に放った自身の吐液を見れば、セイを我が物にした服従感と独占欲とが満たされて今以上にセイを慈しみ愛する事が出来るのではないかと…。
一つ間違えば危ういその思考に、感情に口にした事はなかった願望だが、
今のセイにならば…。
さりげなくこの欲求も叶えられるのではないかと実行した総司だったが…。

ーああ、これは想像していた以上に興奮(き)ますね。

ゴクリと生唾を飲み、セイの花を凝視する総司の半身は力を取り戻し、ムクムクと大きくなるとセイの臀部にその怒張を知らしめた。
総司の固くなった半身の感触にピクリと身体を揺らしたセイ。
整った呼吸から察するに朦朧とする意識も戻って来たのだろう。
総司はうっすらと目を細め嬉しそうに笑むとセイの耳をなぞる様に舐めながら花口に添えていた指をセイの膣内(うち)へ。差し入れた指でセイの中を撫い混ぜた。
「神谷さんの中、凄く熱くてドロドロですねぇ。私の吐液のせいでしょうか?でも先程、出して上げましたものね。名残にしては多くありませんか?もしかして、神谷さんの淫液(みつ)…?」
セイの耳元、セイを煽るよう。焚き付けるように甘い声で囁く総司にセイが小さく頭を払った。
「違うのですか?でも、貴女の胸先。また固く尖って私に触られたがっていますよ?ほら…。」
背後から伸ばした手。セイの胸を鷲掴む様にしながらキュッと先を摘まみ上げた総司の所作に
「あ…❤」
セイの甘い声が漏れたが、身体を前屈させ総司の愛撫(て)から逃れようとするセイの抵抗に
「こら、こら、神谷さん。まだ処理が終わってないのですから動いちゃ駄目です。」
セイの背(からだ)を自身の胸に沿わせる様に戻し、ギュッと抱き締めたセイの身体。
セイの顎を上向かせ、セイの唇に濃厚な口付けを施しながら、右手はセイの胸を…胸先を弄び、セイの花に差し入れた左指は内を撫い混ぜる動きから抜き差しの動作に変え、総司はセイを翻弄して行く。
ピチャ、ピチャと舌を絡ませ卑猥な水音を立てながらセイの口内を貪る総司が、セイの胸先をキュゥと摘まみ捻れば
「…っひ❤ん、んっ❤…ふあっ❤」
口付けた唇の隙間、セイが可愛らしい声で喘いでいる。
クプ、クプと抜き差しするセイの半身の中、既に自身の吐液(なごり)はなく
新たに生み出されたセイの蜜が内部を濡らしトロトロと溢れ総司の指に絡まり厭らしい濡音を奏でていた。
「…っ、はぁ…。神谷さん、もう限界です。」
セイの口内、絡ませていた舌を抜いた総司の頬は紅潮し欲情に潤んだ瞳は熱くセイの目を見詰め、セイの女陰。
指を引き抜き
「ぎぶみあ、神谷さん…❤もう一度、貴女の奥で…いかせて下さい。」
囁くとセイの花に宛がった自身の半身。
グプリとセイの花に押しあてた。
「あっ、はっ❤あっ、やっ、やっ❤あぁーー❤❤」
セイの口から拒絶に似た声が上がるが、逃げられぬ様、自身の内腿を掴むように回された総司の手が、自身の重みが枷となりズプズプと自身の花芯を割り押し入って来る総司に、セイは身を揺する以外なく、最奥へと迎え入れた総司を言葉とは裏腹に歓迎する様、身体は強く強く総司の男根を締め付けた。
「ああ、もう私。このままでは風呂へ入る度に貴女との情事を思い出して勃ってしまいそうですよ。これでは皆と風呂に入れなくなりそうです。困りましたね。ああ、でもそうです。これからは、貴女と同じ刻限に入れば良いのです。ねぇ、神谷さん?私と共にこの刻限に毎日一緒に入りましょうか?毎日、私が丹念に貴女の身体を洗って差し上げますよ。」
セイの耳元、本気か冗談か?
セイをからかう様に、セイを煽るに囁きながら、総司は自身を突き上げた。
「いやぁぁ…❤らめっ、らめ…れす…❤❤身体、持たな…❤あっ❤あっ❤ダメっ、ダメっ、
センセ…❤❤」
「駄目、なんですか…?毎日、一杯気持ち良くして上げますよ?」
猫撫で声、甘く問い掛ける総司は意地悪に微笑みながらセイの半身。
寄せた手でキュッと摘まんだ花芽。
突き上げる速度を徐々に加速させつつ芽を弄んで行く。
「~~っ❤❤❤」
総司の攻めに声にならぬ声を上げ、ビクビクと跳ねたセイの身体が果てを向かえ、ギュッ、ギュと総司を締め付け始めた。
今度は共に。二人で絶頂を迎え様と総司は自身の足の上、下ろしたセイを床へうつ伏せ高く引き上げた腰元を掴み固定するや激しくセイの奥を攻めた。
滴る汗が溢れセイの柔らかな曲線を描いた背に流れて行く。
「ひっ!あっ❤あっ、あっ❤あ…❤❤」
喘ぐ事しか出来なくなったセイの背に、ソッと口付けを贈った総司の行為と共に、
「あっ❤あっ❤やっ!ああああぁぁぁーーー❤❤❤」
一際、大きな嬌声を上げ、総司を締め付けながら果てたセイに続き、総司もまた、セイの膣(なか)に熱い迸りを残したのであった。

■■■

翌日。

「か~みやさんっ❤」
取り入れた洗濯を手に、縁側。
手拭いや着物をテキパキと畳んでいたセイの元、満面の笑顔の総司がやって来た。
その笑顔に悪意は感じられないが、甘い総司の猫撫で声に。何か後ろ手、隠し持って来たような奇妙な姿勢(かっこう)で傍ら佇む総司に。
昨夜の一件もあり、セイは警戒していた。
昨夜、散々風呂場で総司に果(い)かされた挙げ句、襦袢を水浸しにしてしまった事に
気を利かせた総司が「私が替えを持って来て上げますよ!」と言ってくれた一言。
素直に「お願いします」と頼んだばかりに…。
自身でも少し考えれば分かっただろうに、風呂から戻った隊部屋(さき)では隊士達がヒソヒソと噂しており、「沖田先生と同浴して来たのだろう?」と囃されては、「心配するな!沖田先生とお前の仲は一番隊では公認だからな!これからも毎日、遠慮せず沖田先生と入れ」と後押しまでされたのだ。
部下達の許可も得た事だし、今夜も…。などと誘われては、自身の体力が持たないと、セイは総司の二の句に身構えていたが…。
「はい、これ♪」
後ろ手、持って来た物をセイの目の前、差し出し見せた総司に。
総司の掌の上、置かれた長く四角い包みに包まれた物体に、セイは目を丸くし呟いた。
「え?羊羮ですか…?」
「そうです。溶かして固めて作る、茶色くて甘い私の大好きな菓子です♪神谷さん、一緒に食べませんか?」
ニコニコと微笑む総司には本当に他意はないのだろう。
昨夜、総司が言っていた総司が知る総司の大好きな茶色くて甘い菓子とは此れの事だったのかと、微笑ましく、プッと吹き出し笑ったセイは、総司から受け取った羊羮を手に微笑んだ。
「本当に先生は甘いものが大好きですね♪」
「はい♪大好きです♪貴女の次に…ね❤」
身を屈め、セイの耳元、ポソリと囁いた総司に
「もう!先生っ!からかわないで下さいっ!」
嬉し恥ずかし真っ赤に染めた頬。憤慨するセイが其処に…。

give.me.a.chocolate…甘くて苦いその西洋菓子が日の本で流行るのはもう少し先のお話。


おわり


珈琲は幕末の頃には既に日本の出島(長崎)あたりに流通していたそうな。
チョコも勿論ありましたが、当時は現在のように固形の菓子ではなく液体として飲む飲み物だった為、広く(固形菓子として)流通したのは、明治期らしいと言う事もあり、話の下りはコーヒーで始め、チョコは夢の産物として扱ってみましたが…。
チョコ処か最終的には何故か風呂話になっており、いったい私は何を書きたかったのか…?(汗)
やっぱり此処は素直に現代版でちゃんとチョコレートを題材に書(や)るべきだったなと大反省しつつ、時事ネタはその勢いだけで書いてはいけないと言う教訓話も出来ました。
(…てか、2月に発表出来ていないのだから、既に時事ネタでも何でもないのですが。(爆死))

落ちが纏まらなくて苦労したのに、苦労した割りに酷い事になっている辺り、この作品は何時か永久保存版で封印したいと思います。

この度はご閲覧、誠に有難うございました!

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